Interview number.02 - アーチャン(17歳 / 学生)
老若男女・世代問わずのtooインタビュー、2人目は現役高校3年生のアーチャン。
SNSと一緒に進化し続けるミレニアム世代。世間が思ってるより超真面目。情報が溢れすぎてる中でも、自分に合ったものだけをちゃんと掴んでる。
新しい何かが生まれるど真ん中に今居る17歳のアーチャンに、「ファッション」を生活の中心に選んで生きているきっかけや香川での現状について語ってもらった。
今の高校生が考えていることが気になる上の世代も、ぜひ目を通してほしい。と言ってもアーチャン、しっかりしすぎ!
writer : ハヤシアイ
-お名前と年齢をお願いします。
あーちゃんです。17歳の高校生です。
-出身は?
出身は香川県です。
-何時間かけて来てる?
3時間かけていつも大阪へ来てます。
-今日のコーディネートとかメイクのポイントがあれば教えてください。
今日のメイクのポイントとかは、蝶々を着けたところで、黒髪が自分の中でトレードマークだと思っているので前髪をパツッとしてます!毎日セットしてます。
-他は特に?
柄とガラを合わすのが好きなので、今日はお花とヒョウ柄を合わせてみました。
-ファッションをなぜ好きになったかを聞きたいんですけど、辿り着いた経緯で、ペコちゃんを知って原宿ファッションに目覚めたとのことですが、詳しく教えていただければと。
中学校の時に運動部をしててすごく色が黒くてベリーショートで、その自分が変わりたいっていうのがあって、Twitterを始めて知ったペコちゃんに憧れるようになって、で、高校生になったら絶対ぺコちゃんみたいになると思って高校に入って、で貯めたお金とかを全部洋服につぎ込むようになってから凄くのめりこんで今の感じになりました。
-ペコちゃんはポップな感じで、なんかちょっとジャンルが違うかなと思ったけど…
昔ゴテゴテのペコガールで、もう髪とかもウェーブとかしてマスカラも茶色とかでカラコンも緑とかしてたんですけど、自分っぽくないなと思って。その~日本寄りの顔なので海外寄りの感じ出してもどうしても浮いてしまうんで、なんか違うなって思って今の感じになりました。
-では日々のコーディネートで心掛けていることがあれば。
なんかワンポイント誰かと違うことを絶対するって決めてて、例えばスカートを2枚履いてみたり、こう…柄と柄を合わせてみたり、反対の色のコーディネートを組んでみたりっていう感じで、誰もしたことないようなのを挑戦してます。
-今ハマってる着こなし方とかは?
今はそれこそスカートを2枚履くのにハマってて。その、全く柄が違うものを合わせたり、逆に柄が同じのを着てロングスカートっぽく見せたりみたいなのにハマってます。
-自分の中で好きな年代のファッションのジャンルとか、好きな雑誌のジャンルとかありますか?
えっと~70年代ファッションが好きで、すごい古着屋さん行きつけのところがあるんですけど、そこで昔の装苑とかを見て結構参考にしてて。なので今のファッション雑誌というよりかは昔のとか見ることが多いです。
-じゃあバックナンバー買ったりとかしてたり?
そうですね~結構昔のFRUiTSとか見たりします。
-影響されてるものとか、人物とか、昔はペコちゃんで今は誰とかありますか?
今はえっと~原宿を拠点に活動している みおちん っていう方と しなこちゃん っていう方がいるんですけど、2人が凄く刺激的というか自分がないものをすべて持っててすごく憧れます。
-しなこちゃんってあの~YouTubeとかやってる?
そうですそうです。
-フォローしてる。笑
めっちゃ可愛いですよね~
-可愛い。笑 映画とか音楽とかで影響があったものとかありますか?
洋服屋さんが開いてる音楽イベントとかにも積極的に行ってて、その衣装とかも見たり、音楽から知る世代みたいなのを親も好きなのですごい一緒に楽しんでます。
-親御さんはファッションとかは好きな方?
はい、昔こんな感じ(あーちゃんみたいな)やったんですけど、なんかもう結婚して子供できてしなくなって、受け継いだみたいな感じ。
-受け継いだ(笑)じゃあなんかそういうちょっと個性的な格好してても全然?
もう全然。最初はやっぱり、ん?っていうところがあったらしいんですけど、今はもう好きなようにしーみたいな感じで。
えっと~まあ月に1回は絶対に来てると思うんですけど、1回か2回。まぁショーの練習があるときは2回とか来てるんですけど、やっぱり香川県ってどうしても人を見た目で偏見で完全に見るところが田舎なのであって、その私のこういうファッションを受け入れてくれないような人が結構多くて批判的な意見が多いので、みんな共有できるような友達を作ろうと思って大阪に頻繁に来るようになって、その趣味を広げたいっていうかみんなと共有したいなっていうのが大きくて、来るようになって、今も来てます。
-その香川から大阪に来てるってことで、やっぱ友達とかもTwitterとかで知り合ってから大阪で会うとかそういう感じ?
そんな感じとか、あと~お店で知り合ったとか。店員さんがこの子知っとる~?とか言ってくれて店員さんが言い出してくれて仲良くなったりみたいな感じが多いです。
-Twitterとかしてたら香川でも個性的なファッションしてる子とか知り合えたりするんかな?とは思うけど、居ない?
全然居ないですね。なんかもう結構ファストファッションの子が多くて、古着屋って言ってもまぁ特定の場所とかだったりして、あまり深くのめり込んでる子があまり居なくて。
-系統が違ったりとか。
そうですね。
-そこで聞くのもなんなんですが、香川でオススメのお店があれば。服屋さんじゃなくても、ここが好きとかあれば。
香川県のお店で「Fuzz」っていうお店があって、いつも私がお洋服買ってるところなんですけど、親が高校生の時からあって、親も通ってたお店で両親からの勧めがあって行くようになったんですけど。今でも店員さんが親世代なんですけどすごいファンキーなファッションしてていつも。すごく刺激もらってます。
将来見返したときに思い出が薄いかなというか、どこで服買ってとかこの服を誰かに譲りたいっていう気持ちも薄れてくるかなと思って。—―持っておきたいなっていう服を集めたいと思っているのでやっぱり安くても古着とかいっぱい良いのがあるので
-じゃあ大阪でオススメのお店とか、よく行くお店ありますか?
大阪でオススメというかよく行くお店は、KINJIはやっぱり香川県に無いので結構頻繁に行くのと、中崎町にある おっちゃんてんちょTADってお店なんですけど、おっちゃんがすごい社交的というか面白い方で、いつも大阪来たらおいでって言ってくれて。なんでよく行きます。
-大阪来てからでお店行くのは1人とか?
1人も結構多いです。
-1人で行動できる人?
むしろ1人でしたいくらいで、行きたいとこ全部行きたいんで。友達の合わせるか、もう行きたいとこ行ってごはん待ち合わせみたいな。
-結構でも香川から出てくるときも大体1人?
大体1人です。東京とかも全然行きます。
-フットワーク軽い。で今、ファストファッションが流行してて量産型のファッションが増えてると思うんですけど、そういうファッションに対してどう思ってるかとかファッションがどうあってほしいかっていうのがあれば。
なんかやっぱ量産型の服を見てて、可愛いなとは思うんですけど、将来見返したときに思い出が薄いかなというか、どこで服買ってとかこの服を誰かに譲りたいっていう気持ちも薄れてくるかなと思って。だったら自分がその好きなものを子供に受け継いだり、そのまぁ友達とかに譲ってあげたりできるような、持っておきたいなっていう服を集めたいと思っているのでやっぱり安くても古着とかいっぱい良いのがあるのでできれば自分の見つけて、探すことを楽しんでほしいなと思います。
-それはやっぱ自分の親から教えてもらったことがるから、子供にも伝えていきたい?
伝えたいです。
-音楽とか、親御さんが音楽もファッションも好きでみたいな?
音楽もファッションも好きで、昔から結構海外アーティストの曲を親がずっと常に家で流してて無意識に聞いてたことが多くて、最近なんかもう一緒に見に行くようになったり親の世代に流行ったコピーバンドとかを見に行ったりしてます。
-例えば?
昭和のアイドルの曲だけを集めたDJのイベンドだったり…昔の曲ですね。何って言われたらパッと出てこんのですけど、なんか聞いたことある!っていうような曲を聴けるイベントとかに結構行ってます。
-今聴いてる曲とかは?
今聴いてる曲とかはガンガンオタクなんですけど、ジャニーズWESTとかあとモー娘。の昔の00年代のが好きで結構昔のアルバムをずっと聴いてます。
-今Twitterのフォロワーが2000人くらいだと思うんですけど、どうやってみんなに知られていったんですか?
多分あの~ペコちゃんの影響が大きいと思うんですけど、すごいペコちゃんが大好きだって、もう全部参考にしてたんですけどもうそのときペコちゃんが爆発的な人気というか上がってきた時だって、ペコちゃんが好きな人もまだ少ない時期だったので逆にそのファッションが浮いて見えたっていうか目立ってたっていうのもあったと思うんですけど。でもすごいペコちゃんのおかげっていうか、こういうファッション知れたのですごい良いきっかけやったなと思います。
-ショー(Chair de Poule)はなんで出ることになったの?
えっと~ショーに出るキッカケになったのは、元々知り合いだったリーダーの子が居てその子が誘ってくれたんですけど、やっぱ最初で最後の思い出として何か1つやりたくて。でやっぱ距離も遠くて交通費も自分で持たないといけなくて、すごいマイナスな面も多いこともあるんですけど、でもやっぱりなんか高3の夏休みにこれをしたっていうのが欲しくて、参加することに決めました。
-10代のうちにやっときたいことがあれば教えてください。
10代のうちにやっときたいことは、いろんな人に話を聞いて回ることをしたくて。ていうのは、あの~…まだ進路も決まってない状態で、やっぱり自分だけでは決めれないこととかもいっぱいあるので、お店の店員さんとかもそうだし年上の子とかにも進路相談とかお話とかいっぱい聞いてて、それで今後の進路とか自分の道を決めていきたいなと思ってます。
-しっかりしてる。(笑)なんか質問したら一瞬で返ってくる!
ちょっと練習しました(笑)気持ち練習しました(笑)どんなん聞かれるかなと思って。そんな感じです。
-今まだ高校生で高校行ってると思うんですけど、高校の友達とかは、こういう恰好してるとかは知ってる?
はい、知ってます。でも結構馬鹿にしてくる子が多くて。なんかネタっぽくされることがあったり「だけん好かれんのや」とか言われることもあって、結構嫌なんですけど、でも自分の好きなもの見つけれてるから良っかなって思ってます。
-たしかに何言われても自分の好きなことやし。
そんな感じです。
-大阪の友達とかと居る方が居心地は良い?
まぁ趣味の面では共有できるっていうのがあって、共通の趣味がある子の方がやっぱり趣味を楽しめるなと思います。
-流行ってる・ハマってることとか、ファッション以外で何かあれば。
趣味は…1人で旅行するのも好きで。結構ここ行きたいなと思ったらお金パッと貯めて1人で東京行ったりいろんなお店行ったりしてます。
-映画は、チャーリーとチョコレート工場が好きとのことですが。
もう幼稚園くらいの時からずっとハマっててこの映画に。もう何回も見ててめちゃくちゃ好きなんですけど、キャラクターも好きやし、音楽が入ってる映画が好きで劇中歌に凄いハマるというか。キャラクターも好きやし歌も好きやみたいな映画は結構見ます。
-今日の服装とか見てたら、パコと魔法の絵本に居そうやなって感じ。
めっちゃ見てました。めっちゃ好きです。ああいうの見てましたね、歌とかがあったり結構派手派手しい。なんていうか流行りのとか映画館とかあんまり行かないんで映画とかも見ないんで全然今のとか分からんのですけど、同じのを見たり、あとSFが好きでハリーポッターとかスパイダーマンとか。
やっぱ会ってみないと分からん価値観とかもあったり、実際会った方が趣味に対する熱量が分かるというか。やっぱ会うんが1番やと思います。
-(スナップアンケートに記入してくれた)知ってほしい人の魅力は?
原宿カラーズの中島さくらちゃんていう子なんですけど、私と同い年なんですけど私が高1のときに初めてHR(雑誌)を見たときに、もうビックリして。こんな同級生が居るんかと思った子なんですけど、もう今でも私の中で憧れの同級生というかなんかキラキラしてて、負けたくないってよりかはもう尊敬っていう方が大きくて、雑誌とか見てもいつも新しい一面を見せれくれるというか。みんなに見て欲しいなって思います。
-大阪出てきて知り合った同級生とか同い年くらいの人のファッションであるとかに対してどう思ってるのかなと。
同い年とかだったら、いつも仲良い むらさきちゃん とかもいつも刺激もらっとって、初めて出会ったのが1年半前くらいなんですけど、会うたびにお互いが競うようにヒートアップしてるというかお互いが成長できたなっていつも会うたびに思います。
-良い関係。切磋琢磨しあって。
やっぱなんかHRでもスナップ大きく載りたい。でも両方大きく載りたいけど、私の方が大きく載りたい。とかもあって。お互い競い合うというか、蹴落とすんじゃなくてお互い成長できたら良いなっていうところがあって。そんな感じです。
-むらさきちゃんとの出会いはSNS?
相羽瑠奈ちゃんとかペコちゃんがそれこそ好きで、私が高2の春休みにペコちゃんがイベントで来るってなってお店が限定で天王寺のあべのキューズモールであって。どうしても行きたかったんですけど行き方が分からなくて、教えてください~みたいな感じでツイートしたら、一緒に行かん?って普通に気軽に話しかけてきてくれて、その会う1年くらい前からSNSで繋がってはいたんですけどそこで初めて会って、でイベント一緒に旅行行ったり東京に2人で旅行行ったりみたいな感じです。
-やっぱSNSだけで繋がってるんじゃなくて、会うことが大事。
それは1番大事だと思います。やっぱ会ってみないと分からん価値観とかもあったり、会ってやっぱ違うなっていう子も実際おったりもするんで...なんかその、実際会った方が趣味に対する熱量が分かるというか。お金のつぎ込み方とか金銭的な価値観とか分かるんで。やっぱ会うんが1番やと思います。
-将来したいこととか、夢があれば教えてください。
将来は、自分の好きなものをいっぱい集めたセレクトショップがしたいなと思ってます。で、自分でデザインとかじゃなくて、好きなものをずっと残していきたいって思いが強いのでその好きな世代の物を残していく為にお店をつくりたいなって思ってます。
-やっぱり古着?
はい。古着です。
-古着が好き?
古着が好きです。
-将来どんな大人になってたい?
将来はやっぱり今後残っていけるっていうか、この人凄かったよなみたいな。ハイブランドの創設者とかは結構残っていくじゃないですか。じゃなくてセレクトショップでも、この人はこれをずっと残していったみたいな名前が残るような人になりたいです。
interview : ハヤシアイ、ヒルマアイリ
writer : ハヤシアイ
camera & movie creator : ヒルマアイリ
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